昔はホームヘルパーという資格があって、それが介護業界への入り口としての機能を担っていた。
初心者はまずこれを取得して、介護の基本を学んでいたのだ。
しかし、2012年に介護保険制度が大幅に変わり、2013年からはホームヘルパー制度も廃止になった。代わりに介護職員初任者研修というものと、実務者研修というものが新たに生まれた。
これらがホームヘルパー2級と1級の代わりを担うようになり、それと同時に介護職員基礎研修というものも廃止になった。つまりは資格の一本化がなされて、より分かりやすい形になったわけだ。
介護の世界に入るのに、まずここから取っていくという点では変わりがないし、学べることもそう変わりはない。むしろ、さらに初歩的なことから応用的なことまでみっちり勉強ができるようになっているのだ。
制度が変わってからは、非常にスムーズに業界入りできるようになったといえる。旧来の資格を持っている人が新しい研修に挑戦するときには、優遇措置を受けることができる点は非常にありがたい点だといえる。もし介護職員基礎研修を持っている人が実務者研修を受ける際には、最低限受けなければならない講習の時間が大幅に短縮されるのだ。
この対応のおかげで、旧来の制度で研修を済ませた人もスムーズに新制度へと移行をすることができるようになっている。研修の内容は、座学と実技に分かれている。また、気になる難易度についてだが、きちんと勉強していた人なら無理なくパスできる資格であるため、心配は無用だ。